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割印についての意味や使い方や作成方法や刻印内容など総合的に解説
こちらのページでは、割印の意味や割印を必要とする場面、 また割印に彫る内容や割印の使い方など、割印について総合的に解説しています。
割印の基礎知識
割印の意味
割印(わりいん)とは、複数の文書にまたがって押印すること、
またはその時に使う印鑑のことです。
割印は、複数の文書が同一の内容であることや、関連がある内容であること、
または同時に作られていることを示すために使用します。
割印には、文書の改ざんや複製を防ぐ効果があります。
割印は契約書の原本と控え(写し)や、正本と副本などで使います。
また、割印に法律上の規定はありません。
ですので、基本的にはどの印鑑を割印として使っても良いということになりますが、
契約書などに押印した印鑑を割印として使う場合が多いです。
また、割印専用の印鑑が販売されていますが、
それを使う場合もあります。
割印を使う代表的な場面(用途)
- 領収書・請求書の作成時
- 契約書(売買契約書、賃貸契約書など)の作成時
- 行政文書(登記申請書、贈与契約書など)の作成時
- 内容証明郵便の作成時
- 現金書留の作成時
割印の相場
割印のサイズは、縦が30mmから36mmで、 横が12mmから15mmになる場合が多いのですが、 割印の相場を、印鑑の素材別でまとめました。
割印 | |
---|---|
印鑑の素材 | 料金相場 |
木材系 | 7,000円 |
角系 | 11,000円 |
割印の印面の形状
割印(割印専用の印鑑)の印面の形状は、
長方形のうち、短い方の2辺が円形になった形(角丸四角形に近い)になります。
割印は、代表者印(基本的に円形)、角印(角丸四角形)とも違う、
変わった形をしているという特徴があります。
割印と契印の違い
契印とは
契印とは、1つの契約書の枚数が2枚以上ある場合に、
それらが1つの契約書であることを示すために押す印鑑のことです。
契約書の見開きの真ん中(のど)に、ページにまたがるように押印したり、
袋とじした契約書の裏表紙の帯にまたがるよう(綴じ目)に押印します。
また、契印はページの連続性を示すという目的もあります。
割印と契印の違い
- 押印する場所の違い
- 使い方の違い
- 目的の違い
- 専用の印鑑の有無の違い
- 使う印鑑の違い
押印する場所の違いについてですが、割印は複数の文書にまたがって押印するので、
文書の端になりますが、
契印は契約書の見開きの真ん中(のど)に、ページにまたがるように押印したり、
袋とじした契約書の裏表紙の帯にまたがるよう(綴じ目)に押印します。
使い方の違いについてですが、 割印は原本と控え、正本と副本のように、 2部以上ある契約書などで使いますが、 契印は複数ページの1つの契約書などで使います。
また、目的の違いについてですが、 割印は複数の文書が同一の内容であることや、関連がある内容であること、 または同時に作られていることを示すという目的がありますが、 契印は1つの契約書であることや、ページの連続性を示すという目的があります。
専用の印鑑の有無の違いについてですが、 割印には割印専用の印鑑がありますが、 契印は契約書などに押した印鑑を使うので、 契印専用の印鑑は存在しません。
また、使う印鑑の違いについてですが、 割印は契約書などに押印した印鑑と同一である必要はありませんが、 契印は契約書などに押印した印鑑(主に代表者印)と同一である必要があります。
割印と代表者印の違い
- 登録の必要性の違い
- 押印する場所の違い
- 目的の違い
- 刻印内容の違い
- 印面の形状の違い
登録の必要性の違いについてですが、 割印は登録する必要がないのに対して、 代表者印は法務局(国の機関)で登録する必要があります。
押印する場所の違いについてですが、 割印は複数の文書にまたがって押印するので、文書の端になりますが、 代表者印は契約書などの末尾にある会社名・役職・氏名などの署名の右側に押印するのが一般的です。
また、目的の違いについてですが、 割印は複数の文書が同一の内容であることや、関連がある内容であること、 または同時に作られていることを示すという目的がありますが、 代表者印は誰が契約・取引に同意しているのか、 またその人が本物である(なりすましではない)ことを示すという目的があります。
刻印内容の違いについてですが、 割印(割印専用の印鑑)は一般的に法人名・会社名を刻印するのに対して、 代表者印は一般的に法人名・会社名の他に、 役職名も刻印されます。
また、印面の形状の違いについてですが、 割印(割印専用の印鑑)は長方形のうち、 短い方の2辺が円形になった形(角丸四角形に近い)になりますが、 代表者印は基本的に円になります。
割印と消印の違い
消印とは
消印(けしいん)とは、切手・収入印紙・収入証紙などと台紙の境目に押す印(スタンプ)のことです。
消印は、切手・収入印紙・収入証紙などが使用済みであることを示して、
再利用することができないようにするという目的があります。
また、郵便物の切手への消印は、
郵便物を取り扱った郵便局と取り扱った日時を示すという目的もあります。
また、消印は署名(サイン)でもよいとされています。
また、正式な言い方ではありませんが、
収入印紙の消印のことを、一般的に割印と言う場合があります。
割印と消印の違い
- 押す場所の違い
- 使い方の違い
- 目的の違い
押す場所の違いについてですが、 割印は複数の文書にまたがって押印するので、文書の端になりますが、 消印は切手・収入印紙・収入証紙などと台紙の境目に押します。
使い方の違いについてですが、 割印は原本と控え、正本と副本のように、2部以上ある契約書などで使いますが、 消印は切手・収入印紙・収入証紙などが貼られたハガキ・書類(領収書、契約書、手形など)で使います。
また、目的の違いについてですが、 割印は複数の文書が同一の内容であることや、関連がある内容であること、 または同時に作られていることを示すという目的がありますが、 消印は切手・収入印紙・収入証紙などが使用済みであることを示して、 再利用することができないようにするという目的や、 郵便物の切手への消印では、 郵便物を取り扱った郵便局と取り扱った日時を示すという目的もあります。
割印専用の印鑑を使うメリット
割印専用の印鑑は、縦が30mm以上の場合が多いので、 かなり縦のサイズが長いことから、 複数枚の契約書に、同時に割印することが可能です。
割印にシャチハタは使えるの?
割印をする場合に、割印専用の印鑑を使う場合がありますが、
割印には法律上の規定はないので、
別の印鑑で代用ができることになります。
しかし、契約書のように重要な書類では、
取引相手からの印象が悪くなるといけないので、
割印であってもシャチハタは使うべきではありません。
印鑑の使用目的の1つは、取引相手に信頼・安心してもらうためです。
重要な書類でシャチハタを使うと、その目的が果たされないでしょう。
また、収入印紙の消印のことを、割印と言う場合がありますが、 収入印紙の割印では、シャチハタを使うことができます。
割印に効力はあるの?
割印(消印は含まない)の押印に関しては、法律で定められていないので、 割印に法的な効力はありません。
しかし、契約内容に関するドラブルが発生した場合に、 契約書に割印されていると、 契約書に改ざんがないことを、示すことが可能です。
また、契約書などには、必要に応じで割印を押さなければならないという決まりもないので、 割印を押し忘れているからと言って、 契約が無効になることはありません。
割印の作成方法や作成する時のポイント
割印の刻印内容
割印は、主に法人が使う印鑑なので、 刻印内容は法人名・会社名になる場合が多いです。
また、文字の配置のバランスをとるために、
末尾に「之割印」「之印」などの送り字を入れる場合があります。
また、割印の刻印の方向は縦になります。
刻印内容が英語やカタカナでも刻印の方向は縦になるので、
この点は角印と異なります。
割印の定番サイズ
サイズ(mm) | 12×30 | 13.5×33 | 15×36 |
---|---|---|---|
形状 |
割印の定番サイズは、12×30mm、13.5×33mm、15×36mmとなっています。
また、割印は主に法人名・会社名が刻印されるので、
個人の印鑑よりも文字数が多くなる傾向があります。
文字数が多くなると、その分印鑑の文字を小さくしないといけないのですが、
しかし文字が小さすぎると、
印影の文字が潰れる場合があるので、
文字数の多い法人名・会社名の場合は、
大きめのサイズを選ぶと良いでしょう。
割印に適した書体
割印は、契約書のように重要な書類で使う場合が多いのですが、
しかし個人の実印や法人の代表者印よりも、
偽造される可能性が低いと考えられます。
ですので、割印の書体を選ぶ場合に、
セキュリティーのことをそれほど考慮する必要はないです。
ですので、割印の書体は、どれでも特に問題はありませんが、
読みやすさを重視したい場合は、
可読性の高い書体である古印体、楷書体、行書体などが適しています。
また、法人・会社のイメージに合った書体や、好みの書体を選ぶのも良いでしょう。
割印によく使われる素材
割印の彫刻方法
割印の彫刻方法は、3タイプに分かれます。
それらは、手彫り、手仕上げ、機械彫りの3つです。
また、印鑑作りの作業工程には、大きく分けると3つあります。
手彫りとは、簡単に表現すると、荒彫り、仕上げの工程を、彫刻機を使わないで手作業で行う彫刻方法です。
【手彫り彫刻の特徴】
- 機能性や強度がしっかりしている
- 唯一無二の印影になるので安全
- 印鑑の作成時間が長くなる
- 印鑑の価格が高くなる
手仕上げとは、簡単に表現すると、荒彫りの工程を彫刻機で行い、仕上げの工程は、人間が手作業で行う彫刻方法です。
【手仕上げ彫刻の特徴】
- 印鑑の作成時間が短くなる
- 印鑑の価格が安くなる
- 印面の強度が下がる場合がある
機械彫りとは、簡単に表現すると、荒彫りの工程と仕上げの工程を、彫刻機で行う彫刻方法です。
しかし、彫刻方法の定義によりますと、仕上げの工程を手作業で行っても、機械彫りとされる場合があります。
【機械彫り彫刻の特徴】
- 印鑑の作成時間がとても短くなる
- 印鑑の価格が安くなる
- 印面の強度が下がる場合がある
割印のアタリとは
アタリとは
アタリとは、印鑑の上下がわかるようにするために、
印鑑の側面に付けられた印のことです。
印鑑のアタリは、窪みになっていたり、突起物が付いている場合がありますが、
割印のアタリは、突起物が付いている場合が多いです。
アタリがあると、上下を間違わずに押印できますし、
印影の文字が傾かないで押印できるメリットがあります。
また、アタリがあると、印面を見て上下を確認する手間が省けるので、
素早く押印できるメリットもあります。
しかし、アタリがあると、印鑑に違和感を感じたり、
印鑑のデザイン性が低下しているように見える場合があると思いますので、
その点がデメリットだと思います。
割印のアタリとは
割印は、本体の中央付近の少しくびれた部分に、 最初から突起物のアタリが付いている場合が多いです。
割印の購入方法
割印のネット購入と店舗購入の違い
割印を購入する方法は、大きく分けるとネット通販で購入する方法と、
実店舗で購入する方法があります。
ネット通販で購入する方法と、
実店舗で購入する方法の違いは、
以下のようになります。
【割印のネット購入と店舗購入の違い】
- 価格
- 一つ一つの印材を選べるのかどうか
- 注文できる時間帯
- アドバイスがあるのかどうか
- 出かける必要があるのかどうか
割印を実店舗で購入するよりも、ネット購入した方が価格が安くなります。
お店によってはネット購入だと、半額以下の価格になります。
また、牛角の印鑑のように、一つ一つの印材で模様が異なるものがあります。
しかし、ネット購入では、一つ一つの印材を見て、商品を選ぶことができません。
また、ネット購入では、24時間好きな時間に注文できますが、 実店舗では営業時間が限られます。
また、実店舗で購入する場合は、店員さんのアドバイスを受けながら、購入する事が出来ます。
一方でネットで購入する場合は、店員さんのアドバイスを受けられないので、
わからない事があった場合には、自分で調べないといけません。
実店舗で購入する場合は、まず店舗まで出かける必要があるので、 時間や手間がかかりますが、 ネットで購入する場合は、店舗に出かける必要がありません。
割印の作成時間
割印の作成時間は、印材、彫刻方法、
デザイン確認の有無、購入場所などによって変わります。
その中で、特に大きな影響を与えるのは彫刻方法です。
割印の彫刻方法は、手彫り、手仕上げ、機械彫りの3種類ありますが、
手彫りの場合は、作成に最も時間がかかり、その期間は数日から3週間ほどになります。
また、機械彫りの場合は最も時間がかからず、即日から数日になります。
割印の即日受け取りは可能?
割印の購入場所は、ネット通販と実店舗がありますが、
実店舗で購入する場合は、最短で即日に割印を受け取ることができます。
しかし、ネット購入の場合は、即日に作成されても配送にかかる時間があるので、
受け取るのは最短でも翌日になります。
割印のおすすめ通販サイト
割印の保管方法
実印、代表者印、銀行印、認印(印面が円形の物)では、
専用の印鑑ケースがありますが、
割印の専用ケースは、通販市場を調べる限り、
販売されていないと思われます。
しかし、割印を保管する場合は、すぐ上の画像のような
印鑑袋(印袋)で代用することが可能です。
印鑑袋を使うことで、割印を落下などの衝撃、直射日光などから守ることが出来ます。
印鑑の素材は硬度が高いものが多いですが、
それでも強い衝撃を受けると、一部が破損する場合があります。
特に印面の強度は、あまり高くないです。
強度が比較的高い印鑑でも、
硬い床に落下させた場合は、印面が変形する場合があります。
ですので、印鑑は落下した場合のような強い衝撃から守ることが重要です。
特に、サヤ(キャップ)が付いていない印鑑は、
強い衝撃から守ることがとても重要です。
また、印鑑は素材によっては直射日光で変色したり、 乾燥して変形する場合がありますので、 素材によっては直射日光から守ることも重要です。
また、角系の印鑑は、毛糸を食べる虫に食われる場合があるので、 角系の印鑑を印鑑袋を使って保管する場合は、 この点に注意する必要があります。
割印の方法
2枚の契約書の場合
契約書に押印した印鑑を使う場合
まず、契約書の原本と写しを重ね、それを斜め、または縦・横にずらし、
その状態を固定させます。
そして、契約書の原本と写しがまたがるように、割印します。
この時に契約する当事者双方が、契約書に割印します。
割印専用の印鑑を使う場合
こちらの図は、割印専用の印鑑を使った場合です。
法人が契約する場合に、
割印専用の印鑑が使われるケースがあります。
3枚以上の契約書の場合
3枚以上の契約書の場合は、その全てに印影が残らないといけません。
この場合は、個人の印鑑では、3枚以上の契約書全てに対して、
1度の割印で適切に印影を残すのは難しいと思います。
ですので、個人の印鑑の場合は、
当事者それぞれが複数回に分けて割印をします。
また、全ての当事者が割印をする必要があります。
また、割印専用の印鑑がある場合は、 3枚以上の契約書に対して、1度の割印で完了させることが可能です。
割印を側部に押印する場合
割印の押し方については、法律で定められている訳ではないので、
どの位置に割印しても良いということになります。
ですので、契約書の側部に割印をしても、法律上の問題はありません。
しかし、3枚以上の契約書に、割印専用の印鑑を使って、側部に割印をする場合は、
その割印を横向きに使うことになります。
そうすると、印影は横向きになるので、
印影の文字の角度が90度変わるので、多少違和感が生じると思います。
複数ページの契約書が2つある場合
複数ページの契約書に割印をする場合は、
1枚だけの契約書に割印をする場合とやり方はだいた同じです。
契約書の1ページ目の原本と写しを重ね、それを斜め、または縦・横にずらし、その状態を固定させます。
そして、契約書の原本と写しがまたがるように、割印をします。
また、複数ページの契約書に割印をするケースでは、
割印をする場所は、契約書の1ページ目だけで十分です。
その理由は、2ページ目以降については、
契印を押印するので、1つの契約書であることを示すことができるからです。
領収書の場合
領収書(原本と写し)の場合
原本とその写しがある領収書での割印のやり方は、契約書の場合とだいたい同じになるので、 領収書とその控えの境界にまたがるように、 割印をします。
控え付きの領収書の場合
控え付きの領収書では、領収書とその控えの境界にまたがるように、 割印をします。
収入印紙に割印(消印)する場合
収入印紙と書類の境界に押印することは、 正式な言い方では消印になりますが、 しかしそれを割印と言う場合があるので、 収入印紙の消印についても、解説したいと思います。
消印の方法については、法令で規定されているので、 まず消印の方法に関する法令を2つ記載したいと思います。
課税文書の作成者は、前項の規定により当該課税文書に印紙をはり付ける場合には、 政令で定めるところにより、当該課税文書と印紙の彩紋とにかけ、判明に印紙を消さなければならない。
(引用元:e-GOV法令検索|昭和四十二年法律第二十三号 印紙税法 第八条第二項)
課税文書の作成者は、法第八条第二項の規定により印紙を消す場合には、 自己又はその代理人(法人の代表者を含む。)、 使用人その他の従業者の印章又は署名で消さなければならない
(引用元:e-GOV法令検索|昭和四十二年政令第百八号 印紙税法施行令 第五条)
これらの法令により、消印を行う場所は、課税文書と収入印紙がまたがる位置になることがわかります。
また消印に使う印鑑は、自己又はその代理人(法人の代表者を含む)、
使用人その他の従業者のものとなり、また消印はサインでも可能ということになります。
割印の押し方
割印の押し方の手順をまとめると、 下のようになります。
【割印の押し方の手順】
- 捺印マットを用意
- 印面の汚れなどを確認
- 印鑑を押す位置などを確認
- 印鑑を持つ
- 朱肉を付ける
- 印鑑を押す
- 印鑑を書類から離す
- 書類を乾かす
- 押印後の手入れ
印鑑を押印する時に、書類の下に敷くのが捺印マットです。
捺印マットを使うと、印鑑を綺麗に押印する事で出来ます。
また、捺印マットは、 ノートやメモ帳、雑誌、本などで代用できます。
次に、印面に朱肉が残っていれば、ティッシュや布などで、朱肉を取り除きます。
また、印面に欠けている部分がないかどうかを確認します。
次に、印鑑を押す位置を確認し、その位置にホコリなどのゴミがないかどうかを調べます。
次に、印鑑を持ちますがこの時に、力を入れて押せる持ち方にする事や、 書類に対して、真っ直ぐに押せる持ち方にする事が大事です。
次に、印鑑に朱肉を付けますが、 この時に朱肉に対して印鑑を強く押し付けずに、 軽めにポンポンと叩く程度にします。
そして、印鑑の印面を見て、印面の上下を確認してから、適度な強さで印鑑を押します。
印鑑にアタリがある場合は、アタリがある方向が上になりますので、それを頼りにしながら確認します。
印鑑を書類から離す時は、方向は真上で、スピードはゆっくりめに離します。
次に、書類を乾かしますが、
速乾性の朱肉の場合は、押印後にすぐに朱肉が乾くのに対して、
速乾性ではない朱肉の場合は、押印後しばらくは、書類を乾かす必要があります
印鑑を押印した後は、印面をティッシュなどで拭きとります。
ティッシュで印面を覆いながら、印鑑を回転させると、効率的に拭き取る事が出来ます。
割印の変更が必要な状況
割印をする場合に、契約書などに押印した印鑑を使う場合と、 割印専用の印鑑を使う場合がありますが、 ここでの割印とは割印専用の印鑑のことを意味しています。
割印の印面が変形した・欠けた・割れた場合
割印の印面が劣化して変形したり、欠けたり、割れたりした場合に、
その印鑑を使っていると、
取引相手などからの印象が悪くなり、
会社の社会的信用が低下する恐れがあります。
また、印鑑の印面の変形・欠け・割れは、
修理が難しいです。
ですので、割印の印面が変形した・欠けた・割れた場合は、
割印を作り直す必要があります。
割印を紛失した場合・盗まれた場合
割印を紛失した場合・盗まれた場合は、 別の割印を用意する必要があります。
また、割印を紛失した場合・盗まれた場合は、 警察に紛失届け・盗難届を提出すると、 割印が万が一不正利用された場合に、 法的に対処することが可能になります。
割印の捨て方
割印の処分方法は、 大きく分けると3つあります。
【割印の処分方法】
- 自分で供養して処分する
- 自分で供養しないで処分する
- はんこ屋さんで処分してもらう
印鑑のように、大切に扱っているものは、人間の気が宿ると言われています。
ですので、印鑑を処分する時は、印鑑に宿った気を抜くために、供養をする場合があります。
日本の印鑑業界では、印鑑を処分する時は、印鑑を供養してから処分する場合が多いようです。
また、自分で供養しないで処分する場合は、
一般ごみとして捨てることができます。
また、ゴミとして捨てられた割印が、
誰かの手に渡っても悪用される危険性はほとんどありません。
その理由は、大きな金額のお金が動くような重要な契約では、
基本的に代表者印が必要だからです。
また、割印は、はんこ屋さんで処分してもらうことができます。
はんこ屋さんによっては、印鑑を無料で処分してくれます。
ですので、印鑑を処分したい場合は、近くのはんこ屋さんをネットで調べてみると良いと思います。
はんこ屋さんが印鑑を処分する場合は、神社やお寺が、印鑑を供養をしてから焼却するそうです。