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個人・法人の印鑑の使い分け方や使い分ける理由など
こちらのページでは、印鑑にはどのような種類があるのかや、
印鑑は使い分けた方が良いのかどうなのかなどについて解説しています。
個人の印鑑の種類
個人の印鑑の種類は、主に3つありますので、
それらについて解説します。
実印
実印は、不動産を売買する場合、中古車の個人間売買をする場合、
不動産を担保に融資を受ける場合、保険金を受領する場合、
法人の発起人・役員となる場合、公正証書を作成する場合、
保証人になる場合、遺産相続の場合などのように、重大な場面で使います。
銀行印
銀行印は、銀行などの金融機関で、
主に口座を開設する時や預金・貯金を引き出す時に使いますが、
他にも、手形や小切手の発行の時や、
口座での引き落としの申請時や、
保険や証券などの契約時などで使います。
認印
認印は、書類の作成、一般事務、申し込み、
宅配便の受け取り、回覧板の閲覧時などで使います。
法人の印鑑の種類
法人の印鑑の種類は、主に4つありますので、
それらについて解説します。
実印
法人実印は、不動産や自動車の売買や、公正文書の作成など、
経営者が重要な契約をする時や、
国や地方公共団体に請求書を発行する時などで使います。
銀行印
銀行印は、銀行などの金融機関で、
主に口座を開設する時や預金・貯金を引き出す時に使いますが、
他にも、手形や小切手の発行の時や、
口座での引き落としの申請時や、
保険や証券などの契約時などで使います。
角印
角印は、会社印、社印とも言いますが、
契約書、請求書、領収書、発注書、見積書などで、
日常的に使う印鑑で、
個人で使う認印のような役割があります。
住所印(ゴム印)
住所印は、角印のように、
契約書、請求書、領収書、発注書、見積書などで、
日常的に使う印鑑です。
印鑑を使い分ける理由
防犯のため
実印のように、重要な場面で使う印鑑が偽造されて悪用されると、
大きな被害になる場合が考えられます。
ですので、実印は偽造されないようにしなくてはなりません。
その為には実印の印影を、できる限り外部に晒さないようにした方が良いです。
現代では、印鑑彫刻機がありますので、
印影がわかると、簡単に印鑑が機械で作られてしまいます。
ですので、実印は他の印鑑とは別にした方が、防犯のためには良いです。
このような理由から、銀行印も他の印鑑とは別にした方が良いので、
印鑑は実印、銀行印、認印を別々に使い分けた方が良いと考えられます。
重要な印鑑の破損を防ぐため
実印は市区町村の役場で登録する必要がありますし、
銀行印は、金融機関で登録する必要があります。
ですので、実印、銀行印が破損した場合は、
再度登録し直す必要がありますので、
実印と銀行印は、出来るだけ破損しないように注意する必要があります。
印鑑を破損しないようにする為には、
できるだけ使わない方が良いので、
他の印鑑とは共用しない方が良いです。
ですので、印鑑は、実印、銀行印、認印を別々に使い分けた方が良いと考えられます。
印鑑を紛失した時の負担を軽減するため
もしも、実印と銀行印と認印を共用した場合に、その印鑑を紛失した場合は、
実印と銀行印を、市区町村の役場や金融機関などに行って、
両方とも再度登録し直さないといけませんので、
負担がかかります。
ですので、印鑑は実印、銀行印、認印を別々に使い分けた方が良いと考えられます。
個人の実印、銀行印、認印の共用は可能か?
印鑑は、実印、銀行印、認印を別々に使い分けた方が良いと考えられますが、
印鑑は価格が高いものが多いです。
ですので、実印、銀行印、認印を共用したいと思う方がいると思いますが、
共用する事は可能です。
ルール上は、特に問題はありません。
しかし、実印、銀行印、認印を共用するのは、先ほど解説したように、
防犯や管理の点で問題がありますので、
望ましい考えではありません。
印鑑を使い分ける場合のポイント
初めに
印鑑を使い分ける場合は、それぞれの印鑑が、
何の印鑑なのかがわかりやすい方が良いです。
印鑑を取り出した時に、何の印鑑なのかがわからない、
という事になってはいけません。
ですので、何の印鑑なのかを、わかりやすくする方法について解説します。
印鑑のサイズを変える
個人の印鑑の場合は、
実印、銀行印、認印の大きさを、実印>銀行印>認印にすると、
何の印鑑なのかが、わかりやすくなると思います。
印鑑の素材を変える
印鑑の素材をそれぞれ変えると、
何の印鑑なのかが、わかりやすくなると思います。
銀行印の名前を横書きにする
銀行印の名前を横書きにする場合がありますが、
その場合は横書きの印鑑は、銀行印と直ぐにわかりますので、
何の印鑑なのかが、わかりやすくなると思います。
印鑑の形を変える
法人の印鑑の場合は、実印を天丸タイプにする場合が多いです。
また、印鑑を角棒タイプにする場合がありますが、
このように印鑑の形をそれぞれ変えると、
何の印鑑なのかが、わかりやすくなると思います。