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銀行印(個人)の意味、彫刻名、書体、サイズ、保管方法など総合的に解説
こちらのページでは、個人で使う場合の銀行印の意味や銀行印を必要とする場面、 また銀行印に彫る名前(姓・名)など、銀行印について総合的に解説しています。
銀行印の基礎知識
銀行印の意味
銀行印とは、銀行や信用金庫などの金融機関で、
届け出をしている印鑑の事です。
ネット銀行(実店舗を持たずにインターネット上で取引をしている銀行)ではなくて、
実店舗のある金融機関で、
口座を開設する場合は、通常銀行印が必要となります。
しかし、近年利用が増えているネットバンキング(オンラインで金融取引を行えるサービス)では、
銀行印がなくても口座を開設ができるところが多いです。
銀行印の必要性
金融機関で、預金を引き出す場合は、ATMを使う方法と、 金融機関の窓口を利用する方法がありますが、 ATMでの取引は上限額があるので、 一度に高額のお金を引き出す場合は、銀行印が必要です。
他にも、銀行印は口座を開設する時や金融機関の窓口で預金を引き出す時、
また小切手や手形を発行する時、クレジットカードに申し込む時などに使います。
銀行印を使う代表的な場面(用途)
- 口座を開設する時
- 窓口で預金を引き出す時
- 窓口で高額の預金を引き出す時
- 小切手や手形を発行する時
- クレジットカードに申し込む時
- 登録情報(住所、氏名など)を変える時
銀行印の相場
銀行印のサイズ(直径)は、15.0mm、13.5mmが多いのですが、 そのサイズでの相場を、印鑑の素材別でまとめました。
サイズ15.0mmの印鑑 | |
---|---|
印鑑の素材 | 料金相場 |
木材系 | 5,000円 |
角・牙系 | 10,000円 |
チタン系 | 14,000円 |
天然石・貴石系 | 16,000円 |
サイズ13.5mmの印鑑 | |
---|---|
印鑑の素材 | 料金相場 |
木材系 | 4,000円 |
角・牙系 | 8,000円 |
チタン系 | 11,000円 |
天然石・貴石系 | 13,000円 |
銀行印と実印の違い
- 用途の違い
- 登録先の違い
- 彫刻名の違い
- 彫刻名の向きの違い
- 印面サイズの違い
まず、用途の違いについてですが、 銀行印は金融機関での取引(口座開設時や、 銀行窓口での取引をする時など)で使いますが、 実印は金融機関以外で高額な売買を行う時など、 重要な契約をする時に使います。
ですので、それぞれ登録先も異なり、 銀行印は金融機関で登録するのに対して、実印は役所で印鑑登録をします。
また、彫刻名の違いについてですが、
銀行印は姓(苗字、氏)のみ、または名のみで作る場合が多いのに対して、
実印はフルネームで作る場合が多いです。
銀行印と実印の彫刻名を変えることで、
銀行印と実印の区別がしやすくなるメリットがあると言われます。
また、彫刻名の向きの違いについてですが、
銀行印は縦書きに次いで、横書きになる割合も高いのに対して、
実印はほとんど縦書きです。
銀行印は、上から下へお金が流れていかないようにするという、げん担ぎの意味で、
横書きが良いという考えがあります。
また、銀行印を横書きにすることで、
実印・銀行印・認印の区別がしやすくなるメリットがあります。
また、印面サイズの違いについてですが、
銀行印は実印よりも小さくなる傾向があります。
実印はフルネームで登録する場合が多いので、
彫刻名が長いことから、それに合わせて印面のサイズを大きくする必要があります。
銀行印と認印の違い
- 用途の違い
- 登録の必要性の違い
- 書体の違い
- 彫刻名の向きの違い
まず、用途の違いについてですが、 銀行印は金融機関での取引(口座開設時や、 銀行窓口での取引をする時など)で使いますが、 認印は荷物の受け取りをする時や市区町村の役所で公的な手続きをする時など、 日常生活やちょっとした承認作業で使います。
登録の必要性の違いについてですが、 銀行印は金融機関で登録をする必要があるのに対して、 認印は登録をする必要はありません。
また、印影の書体の違いについてですが、 銀行印は防犯対策として、 可読性の低い書体である篆書体・印相体で作る場合が多いのに対し、 認印は読みやすい書体である古印体・楷書体で作る場合が多いです。
また、彫刻名の向きの違いについてですが、 銀行印は縦書きに次いで、横書きになる割合も高いのに対して、 認印はほとんど縦書きです。
どの印鑑でも銀行印にできるの?
民間銀行のほとんどが加盟している一般社団法人全国銀行協会では、 届出印として使えない印鑑を定めています。
届出印として使えない印鑑
- キャラクターもの等の印鑑
多数の人が同じ印鑑を持っていると、印鑑照合の意味がなくなってしまいますので、ご使用になれません。
※詳しくは各銀行にご確認ください。- ゴム印など変形しやすい素材の印鑑
ゴム印やイモ判などは劣化しやすく、変形してしまうと、もとの印鑑と異なってしまうため印鑑照合ができなくなってしまいますので、ご使用になれません。
※銀行によって取扱いが異なります。
※詳しくは各銀行にご確認ください。
引用元:一般社団法人全国銀行協会|ハンコにはルールがあります!
また、5つの銀行で印鑑に関する規定を調べましたが、 その結果は次のようになりました。
三菱UFJ銀行 | シヤチハタ印ではお手続きいただけません |
みずほ銀行 | シャチハタなどのゴム製印章は使用できません |
スルガ銀行 | ゴムやラバー製印などのスタンプ印でのお届出は受付いたしかねます。朱肉印にて届出ください。 |
千葉銀行 | スタンプ印以外で、イラストや絵柄がないもの |
北海道銀行 | シャチハタ印等のスタンプ印は印鑑としてご利用いただけません。 |
銀行印は実印・認印と併用ができるの?
銀行印は実印・認印と併用することが、可能ではあります。
銀行印を実印・認印と併用すれば、1本の印鑑で済むので経済的ですし、
新たに印鑑を購入する手間がかかりません。
しかし、銀行印を実印・認印と併用するのは、
望ましくありません。
その理由は、銀行印は実印・認印と併用する場合に、 3つのデメリットがあるからです。
- 偽造されるリスクが高まる
- 紛失・盗難のリスクが高まる
- 印面が破損するリスクが高まる
銀行印を実印・認印と併用して使っていると、
印鑑の印影が、外部に多く晒される事になります。
そうなると、印影を元にして印鑑が偽造された時に、
実印や銀行印のように、重要な印鑑が偽造される事になるので、
悪用された場合のリスクが高くなるという事になります。
銀行印を実印・認印と併用して使っていると、
印鑑を外部に持ち出すケースが増えますが、
そうなると紛失したり盗難に遭うリスクが高くなります。
紛失したり盗難に遭うと、再度印鑑登録をしないといけなくなりますし、
金融機関で新たな印鑑の届出を行わないといけなくなるので、
かなり手間がかかります。
また、銀行印を実印・認印と併用して使っていると、
1つの印鑑を使用する回数が増えるので、
印鑑の印面が破損するリスクが高まります。
印鑑の印面が破損すると、その印鑑は使用できなくなり、
再度印鑑登録が必要になったり、金融機関で新たな印鑑の届出をする必要があります。
口座を開設している全ての金融機関で1つの銀行印を併用して問題はあるの?
防犯の観点から考えると、
口座ごとに銀行印を変えた方が、安全だとは思います。
しかし、仮に銀行印が盗難に遭っても、
通帳がないと預金を引き出すことができません。
ですので、防犯を考えるならば、
通帳と銀行印が盗難に遭わないように厳重に管理することや、
通帳と銀行印を別々の場所で保管する事の方が、遥かに重要だと思います。
通帳と銀行印をそのように管理・保管していれば、
銀行印を口座ごとに作らなくても、基本的には十分だと思います。
しかし、防犯以外の観点から考えると、
問題が生じる場合があります。
例えば、20箇所の金融機関を利用しているとして、
それらを1つの銀行印で管理しているとします。
しかし、その1つの銀行印を紛失したり、
落として印面が破損した場合に、
20箇所の金融機関全てで、銀行印の変更をしないといけなくなります。
ですので、多くの金融機関を利用している場合は、
複数の銀行印を使った方がいいと考えられます。
銀行印を夫婦や親子で共有できるの?
銀行印を夫婦や親子で共有することができます。
1つの銀行印があれば、別々の銀行の口座や、
同一銀行内の別々の口座で、銀行印を共有することができます。
しかし、銀行印を夫婦や親子で共有することは、
望ましくありません。
その理由は、夫婦の場合だと、離婚・別居した時にどちらかが、銀行印を使えなくなってしまうからです。
このようなケースで、銀行印を変更する場合は、変更に時間がかかる事があります。
また、親子の場合だと、住所が別々になった場合に、銀行印を使えない人が出てきます。
お金を引き出す時は、銀行印がなくても、
キャッシュカードがあれば引き出せますが、
しかし引き落とし口座を変更する時は、銀行印が必要になる場合があります。
他にも、クレジットカードを申し込む時も、銀行印が必要になる事があります。
銀行印を作るタイミング
銀行印を作るタイミングを知るために、
まず予備情報を解説したいと思います。
銀行印は、銀行口座を開設する時などに使いますが、
銀行口座を開設できる年齢は、0歳からになります。
また、金融機関を利用する主な目的は、
貯金をする事と、お金を安全に管理する事です。
この事を踏まえて、銀行印を作るタイミングについて考えてみますが、
銀行印を作るタイミングは、基本的には貯金を始める時です。
また、貯金をする本人が幼い場合は、親が代わりに貯金をしてあげることもできます。
また、中学生くらいから、財布を持ち歩くようになるので、
この頃に金融機関での貯金が必要になってくると思います。
ですので、銀行印を作るタイミングは、0歳から中学校に入学する間くらいが考えられると思います。
0歳は、まだ早いと思うかもしれませんが、
赤ちゃんはいずれ自分で金融機関を活用する時が来るので、
早くてもあまり問題はありません。
また、赤ちゃんが生まれた時の体重が、2,940グラムだったら、
赤ちゃんの口座開設時に2,940円を入金すると、
良い思い出になるかもしれないと言われたりします。
ですので、赤ちゃんが生まれた時も、銀行印を作る1つのタイミングだと思います。
銀行印の作成方法や作成する時のポイント
銀行印の彫刻名
男性の銀行印は、姓(苗字、氏)のみで作る場合が多いです。
金融機関では、フルネームでも、姓(苗字、氏)のみでも名のみでも、登録することが出来ますが、
銀行印は通常は、金融機関でしか使うことがありません。
ですので、フルネーム以外で銀行印を作っても、あまり問題がありません。
しかし、フルネームの方が、偽造されにくいので、
安全性を重視したい場合は、フルネームにしたら良いと思います。
一方で、
女性の銀行印は、姓(苗字、氏)のみ、または名のみで作る場合が多いです。
女性の場合に銀行印を名のみにすると、結婚・離婚をしても、
銀行印を変えずに済みます。
金融機関によっては、姓(苗字、氏)が変わると、
印鑑の変更を求められるので、女性の銀行印は名のみがおすすめです。
銀行印の定番サイズや文字数
サイズ(mm) | |||
---|---|---|---|
男性 | |||
女性 | |||
行数 | 1行 | 1行 | 1から2行 |
最大文字数 (漢字・かな) |
3文字 | 3から4文字 | 6文字 |
最大文字数 (英字) |
6から7文字 | 7から8文字 | 12文字 |
銀行印に適した書体
銀行印は、銀行などの金融機関で、預金を引き出す場合などのように、
お金に直接関わる重要な場面で使うものなので、実印の場合と同様に、
偽造されにくい書体を選んだほうが良いと言われます。
ですので、銀行印は可読性が低い書体である篆書体、印相体が適しています。
銀行印におすすめの素材
銀行印の彫刻方法
銀行印の彫刻方法は、3タイプに分かれます。
それらは、手彫り、手仕上げ、機械彫りの3つです。
また、印鑑作りの作業工程には、大きく分けると3つあります。
手彫りとは、簡単に表現すると、荒彫り、仕上げの工程を、彫刻機を使わないで手作業で行う彫刻方法です。
【手彫り彫刻の特徴】
- 機能性や強度がしっかりしている
- 唯一無二の印影になるので安全
- 印鑑の作成時間が長くなる
- 印鑑の価格が高くなる
手仕上げとは、簡単に表現すると、荒彫りの工程を彫刻機で行い、仕上げの工程は、人間が手作業で行う彫刻方法です。
【手仕上げ彫刻の特徴】
- 印鑑の作成時間が短くなる
- 印鑑の価格が安くなる
- 印面の強度が下がる場合がある
機械彫りとは、簡単に表現すると、荒彫りの工程と仕上げの工程を、彫刻機で行う彫刻方法です。
しかし、彫刻方法の定義によりますと、仕上げの工程を手作業で行っても、機械彫りとされる場合があります。
【機械彫り彫刻の特徴】
- 印鑑の作成時間がとても短くなる
- 印鑑の価格が安くなる
- 印面の強度が下がる場合がある
- 別の印鑑と全くの同型の印影になる場合がある
銀行印にアタリは必要?
アタリとは
アタリとは、印鑑の上下がわかるようにするため、印鑑の側面に付けられた印のことです。
アタリは、窪みになっていたり、突起物が付いている場合があります。
アタリがあると、上下を間違わずに押印できますし、
印影の文字が傾かないで押印できるメリットがあります。
また、アタリがあると、印面を見て上下を確認する手間が省けるので、
素早く押印できるメリットもあります。
しかし、アタリがあると、印鑑に違和感を感じたり、
印鑑のデザイン性が低下しているように見える場合があると思いますので、
その点がデメリットだと思います。
銀行印にアタリは必要?
銀行印は、頻繁に使うものではないので、
アタリがなくて機能性が低くても、それほど問題ではないと思います。
しかし、銀行印の印面の書体が、印相体(吉相体)のように、
可読性が低い場合は、印面を見ても上下がよくわからない場合が考えられます。
ですので、印面の書体の可読性が低い場合は、
アタリがあると、メリットが大きいかもしれません。
銀行印の購入方法
銀行印のネット購入と店舗購入の違い
銀行印を購入する方法は、大きく分けるとネット通販で購入する方法と、
実店舗で購入する方法があります。
ネット通販で購入する方法と、
実店舗で購入する方法の違いは、
以下のようになります。
【銀行印のネット購入と店舗購入の違い】
- 価格
- 印材を選べるのかどうか
- 印材の種類
- 注文できる時間帯
- アドバイスがあるのかどうか
- 出かける必要があるのかどうか
銀行印を実店舗で購入するよりも、ネット購入した方が価格が安くなります。
お店によってはネット購入だと、半額以下の価格になります。
また、牛角の印鑑のように、1つ1つの印材で模様が異なるものがあります。
しかし、ネット購入では、一つ一つの印材を見て、商品を選ぶことができません。
インターネット上には、印鑑を購入できるサイトがとてもたくさんあるので、 ネット購入では多くの種類の印材の中から、銀行印を選べる事になります。
また、ネット購入では、24時間好きな時間に注文できますが、 実店舗では営業時間が限られます。
また、実店舗で購入する場合は、店員さんのアドバイスを受けながら、購入する事が出来ます。
一方でネットで購入する場合は、店員さんのアドバイスを受けられないので、
わからない事があった場合には、自分で調べないといけません。
実店舗で購入する場合は、まず店舗まで出かける必要があるので、 時間や手間がかかりますが、 ネットで購入する場合は、店舗に出かける必要がありません。
銀行印の作成時間
銀行印の作成時間は、印材、彫刻方法、アタリの有無、
デザイン確認の有無、購入場所などによって変わります。
その中で、特に大きな影響を与えるのは彫刻方法です。
銀行印の彫刻方法は、手彫り、手仕上げ、機械彫りの3種類ありますが、
手彫りの場合は、作成に最も時間がかかり、その期間は数日から3週間ほどになります。
また、機械彫りの場合は最も時間がかからず、即日から数日になります。
銀行印の即日受け取りは可能?
銀行印の購入場所は、ネット通販と実店舗がありますが、
実店舗で購入する場合は、最短で即日に銀行印を受け取ることができます。
しかし、ネット購入の場合は、即日に作成されても配送にかかる時間があるので、
受け取るのは最短でも翌日になります。
銀行印のおすすめ通販サイト
本サイトでは、印鑑のおすすめ通販サイトを、
価格、配達サービス、品揃え、販売実績、保証内容、
印影プレビューサービス、選べる文字や書体、アタリ追加サービス、
旧漢字対応状況などによって、総合的に評価して、
ランキング形式で紹介しているページがあります。
そのページには、こちらから進むことができます。
銀行印の保管方法
銀行印を保管する場合は、印鑑ケースや印鑑用の袋に入れて保管します。
これらに入れることで、銀行印を落下などの衝撃、直射日光などから守ることが出来ます。
印鑑の素材は硬度が高いものが多いですが、
それでも強い衝撃を受けると、一部が破損する場合があります。
特に印面の強度は、あまり高くないです。
強度が高いチタンの印鑑でも、
硬い床に落下させた場合は、印面が変形する場合があります。
ですので、印鑑は落下した場合のような強い衝撃から守ることがとても重要です。
また、印鑑は素材によっては直射日光で変色したり、
乾燥して変形する場合がありますので、
素材によっては直射日光から守ることも重要です。
また、角系の印鑑は、虫に食われる場合があるので、
虫の侵入を防ぐために、角系の印鑑を保管する場合は、
印鑑用の袋ではなくて、印鑑ケースを使うのが適しています。
銀行印の押し方
銀行印の押し方の手順をまとめると、 下のようになります。
【銀行印の押し方の手順】
- 捺印マットを用意
- 印面の汚れなどを確認
- 印鑑を押す位置などを確認
- 印鑑を持つ
- 朱肉を付ける
- 印鑑を押す
- 印鑑を書類から離す
- 書類を乾かす
- 押印後の手入れ
印鑑を押印する時に、書類の下に敷くのが捺印マットです。
捺印マットを使うと、印鑑を綺麗に押印する事で出来ます。
また、捺印マットは、 ノートやメモ帳、雑誌、本などで代用できます。
次に、印面に朱肉が残っていれば、ティッシュや布などで、朱肉を取り除きます。
また、印面に欠けている部分がないかどうかを確認します。
次に、印鑑を押す位置を確認し、その位置にホコリなどのゴミがないかどうかを調べます。
次に、印鑑を持ちますがこの時に、力を入れて押せる持ち方にする事や、 書類に対して、真っ直ぐに押せる持ち方にする事が大事です。
次に、印鑑に朱肉を付けますが、 この時に朱肉に対して印鑑を強く押し付けずに、 軽めにポンポンと叩く程度にします。
そして、印鑑の印面を見て、印面の上下を確認してから、適度な強さで印鑑を押します。
印鑑にアタリがある場合は、アタリがある方向が上になりますので、それを頼りにしながら確認します。
印鑑を書類から離す時は、方向は真上で、スピードはゆっくりめに離します。
次に、書類を乾かしますが、
速乾性の朱肉の場合は、押印後にすぐに朱肉が乾くのに対して、
速乾性ではない朱肉の場合は、押印後しばらくは、書類を乾かす必要があります
印鑑を押印した後は、印面をティッシュなどで拭きとります。
ティッシュで印面を覆いながら、印鑑を回転させると、効率的に拭き取る事が出来ます。
銀行印の変更が必要な状況
結婚・離婚で姓が変わった場合
フルネームもしくは姓(苗字、氏)のみの彫刻名の銀行印を登録している場合で、かつ一部の金融機関の場合で、 かつ結婚・離婚で姓(苗字、氏)が変わった場合に限っては、 銀行印の変更をする必要があります。
結婚・離婚をすると、姓(苗字、氏)が変わりますが、 金融機関によっては、実際の姓(苗字、氏)と銀行印の彫刻名の姓(苗字、氏)が異なると、 銀行印の変更をしないといけません。
ちなみに、銀行印の彫刻名を名のみにすると、結婚・離婚をしても、 銀行印を変えずに済みます。
銀行印が変形した・欠けた・割れた場合
銀行印の印面が劣化して変形したり、欠けたり、割れたりして、
登録をした時の印影と変わってしまうと、
その印鑑は銀行印としての効力がなくなってしまう場合があります。
金融機関によっては、印面の名前ではなくて、縁の部分が欠けた場合は、 大丈夫なようです。
しかし、判断はそれぞれの金融機関で異なるので、 銀行印の印面が劣化して変形したり、欠けたり、割れたりした場合は、 登録している金融機関で確認した方がよいでしょう。
銀行印を紛失した場合・盗まれた場合
銀行印を紛失した場合・盗まれた場合は、
銀行印の不正利用を防ぐために、速やかに銀行印の登録を廃止にする必要があります。
そして、別の印鑑で再登録が必要です。
また、銀行印を紛失した場合・盗まれた場合は、 警察に紛失届け・盗難届を提出すると、 銀行印が不正利用された場合に、 法的に対処することが可能になります。
銀行印の変更方法
銀行印を変更する手順は、次のようになります。
【銀行印を変更する手順】
- 店頭に行く
- 「変更届」「印鑑届」の提出
銀行の窓口に備え置いてある「変更届」「印鑑届」に記入して、窓口に提出します。
また、銀行印を変える場合の持ち物は、 これまでの印鑑、今後使用する印鑑、本人確認書類、通帳になります。
しかし、銀行によって取り扱いが異なります。
銀行印の捨て方
銀行印を捨てる場合は、
捨てる予定の銀行印を登録している金融機関で、別の銀行印に変更する必要があります。
銀行印の変更が済んだら、銀行印の処分が可能ですが、 処分方法は、大きく分けると3つあります。
【銀行印の処分方法】
- 自分で供養して処分する
- 自分で供養しないで処分する
- はんこ屋さんで処分してもらう
印鑑のように、大切に扱っているものは、人間の気が宿ると言われています。
ですので、印鑑を処分する時は、印鑑に宿った気を抜くために、供養をする場合があります。
日本の印鑑業界では、印鑑を処分する時は、印鑑を供養してから処分する場合が多いようです。
また、自分で供養しないで処分する場合は、
一般ごみとして捨てることができます。
また、ゴミとして捨てられた銀行印が、
誰かの手に渡っても悪用される危険性はほとんどありません。
その理由は、銀行印を使う場合は、通帳も必要になるからです。
銀行印だけではお金を引出すことができません。
また、銀行印は、はんこ屋さんで処分してもらうことができます。
はんこ屋さんによっては、印鑑を無料で処分してくれます。
ですので、銀行印を処分したい場合は、近くのはんこ屋さんをネットで調べてみると良いと思います。
はんこ屋さんが印鑑を処分する場合は、神社やお寺が、印鑑を供養をしてから焼却するそうです。