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認印(個人)の意味、彫刻名、書体、サイズ、保管方法など総合的に解説
こちらのページでは、個人で使う場合の認印の意味や認印を必要とする場面、 また認印に彫る名前(姓・名)など、認印について総合的に解説しています。
認印の基礎知識
認印の意味
認印とは、印鑑登録をしていない印鑑の事で、
主に日常生活や役所で公的な手続きをする時に使用します。
認印の読み方は、「みとめいん」「にんいん」です。
認印は、印鑑登録をしていない印鑑のことなので、
印鑑登録をしていなければ、銀行印も認印と言えますが、
多くの場合は、銀行印と認印は別々に分けられます。
認印の必要性
認印は、日常生活や役所で公的な手続きをする時などで使用しますが、
日常生活では、宅配物を受け取る時や回覧板にサインする時、
また役所での公的な手続きには、
住民票や戸籍謄本の申請をする時や、
婚姻届や出生届を提出する時などがあります。
このように、認印が必要となるシーンは、
たくさんあります。
認印を使う代表的な場面(用途)
- 宅配物を受け取る時
- 回覧板にサインをする時
- 住民票や戸籍謄本の申請をする時
- 婚姻届や出生届を提出する時
- 国民健康保険の手続きを行う時
- 国民年金の手続きを行う時
- 会社に書類を提出する時
認印の相場
銀行印のサイズ(直径)は、13.5mm、12.0mm、が多いのですが、 そのサイズでの相場を、印鑑の素材別でまとめました。
サイズ13.5mmの印鑑 | |
---|---|
印鑑の素材 | 料金相場 |
木材系 | 4,000円 |
角・牙系 | 8,000円 |
チタン系 | 11,000円 |
天然石・貴石系 | 13,000円 |
サイズ12.0mmの印鑑 | |
---|---|
印鑑の素材 | 料金相場 |
木材系 | 3,500円 |
角・牙系 | 6,500円 |
チタン系 | 9,000円 |
天然石・貴石系 | 10,500円 |
認印と実印の違い
- 用途の違い
- 登録の必要性の違い
- 彫刻名の違い
- 書体の違い
- 印面サイズの違い
用途の違いについてですが、 認印は荷物の受け取りをする時や市区町村の役所で公的な手続きをする時など、 日常生活やちょっとした承認作業で使いますが、実印は高額な売買を行う時や重要な契約をする時のように、 重要な場面で使います 。
登録の必要性の違いについてですが、 認印は登録をする必要がないのに対して、 実印は役所で実印登録をする必要があります。
また、彫刻名の違いについてですが、
認印は姓(苗字、氏)のみで作る場合が多いのに対して、
実印はフルネームで作る場合が多いです。
認印と実印の彫刻名を変えることで、
認印と実印の区別がしやすくなるメリットもあります。
また、印影の書体の違いについてですが、 認印は読みやすい書体である古印体・楷書体で作る場合が多いのに対して、 実印は防犯対策として、 可読性の低い書体である篆書体・印相体で作る場合が多いです。
また、印面サイズの違いについてですが、
認印は実印よりも小さくなる傾向があります。
その理由としては、認印と実印のサイズを変えることで、
認印と実印の区別がしやすくなるメリットがあるからだと言われます。
認印と銀行印の違い
- 用途の違い
- 登録の必要性の違い
- 書体の違い
- 彫刻名の向きの違い
まず、用途の違いについてですが、 認印は荷物の受け取りをする時や、役所で公的な手続きをする時など、 日常生活やちょっとした承認作業で使いますが、 銀行印は金融機関での取引(口座開設時や、 銀行窓口での取引をする時など)で使います。
登録の必要性の違いについてですが、 認印は登録をする必要がないのに対して、 銀行印は金融機関で登録をする必要があります 。
また、印影の書体の違いについてですが、 認印は読みやすい書体である古印体・楷書体で作る場合が多いのに対して、 銀行印は防犯対策として、 可読性の低い書体である篆書体・印相体で作る場合が多いです。
また、彫刻名の向きの違いについてですが、 認印はほとんど縦書きなのに対して、 銀行印は縦書きに次いで、横書きになる割合も高いです。
シャチハタとは
シャチハタとは、インクを内蔵しているスタンプ式の印鑑の事です。
シャチハタは、「ネーム印」「浸透印」とも呼ばれますが、
認印の一種です。
シャチハタは、インクを内蔵しているので、
朱肉を使わずに、また連続して押印することができます。
また、シャチハタの印面はゴムになっているので、
押印する時に、なつ印マットがいりません。
しかし、シャチハタは公的な書類などで使用できない場合があったり、 他の印鑑と比べて劣化しやすかったり、 インクがなくなった時に補充が必要なので、 これらがデメリットです。
また、認印は荷物の受け取りをする時や、役所で公的な手続きをする時など、
日常生活やちょっとした承認作業で使いますが、
役所で公的な手続きをする時は、シャチハタが使えない場合があります。
その理由は、シャチハタの印面はゴムになっているので、印影が変形する場合があるからです。
シャチハタは、公的な手続きをする場合には不向きです。
三文判とは
三文判(さんもんばん)とは、
出来合い(既に作ってある事)の安い印鑑の事です。
三文判は、100円ショップや雑貨屋などで、
販売されている場合がありますが、認印の一種です。
また、三文判は、
大量生産されていますが、
同じ印影の印鑑が多数作られています。
また、シャチハタの印鑑の事を、
三文判と言う場合があります。
また、三文判は法的は効力に関しては、
別の印鑑と同じです。
また、三文判の問題点としては、他人の苗字の印鑑を簡単に購入できたり、
多数の同型印が存在する点があります。
100円ショップや雑貨屋などで、他人の苗字の三文判を、簡単に入手する事が出来ますし、
他人が本人になりすまして、契約書を作成する事が出来てしまいます。
また、三文判だと本人以外の人が、同じ印影の三文判を持っている場合がありますので、
三文判を押印した場合は、本人であることを証明する事が難しい場合が考えられます。
認印は実印・銀行印と併用ができるの?
認印は実印・銀行印と併用することが、可能ではあります。
認印を実印・銀行印と併用すれば、1本の印鑑で済むので経済的ですし、
新たに印鑑を購入する手間がかかりません。
しかし、認印を実印・銀行印と併用するのは、
望ましくありません。
その理由は、認印を実印・銀行印と併用する場合に、 3つのデメリットがあるからです。
- 偽造されるリスクが高まる
- 紛失・盗難のリスクが高まる
- 印面が破損するリスクが高まる
認印を実印・銀行印と併用して使っていると、
印鑑の印影が、外部に多く晒される事になります。
そうなると、印影を元にして印鑑が偽造された時に、
実印や銀行印のように、重要な印鑑が偽造される事になるので、
悪用された場合のリスクが高くなるという事になります。
認印を実印・銀行印と併用して使っていると、
印鑑を外部に持ち出すケースが増えますが、
そうなると紛失したり盗難に遭うリスクが高くなります。
紛失したり盗難に遭うと、再度印鑑登録をしないといけなくなりますし、
金融機関で新たな印鑑の届出を行わないといけなくなるので、
かなり手間がかかります。
また、認印を実印・銀行印と併用して使っていると、
1つの印鑑を使用する回数が増えるので、
印鑑の印面が破損するリスクが高まります。
印鑑の印面が破損すると、その印鑑は使用できなくなり、
再度印鑑登録が必要になったり、金融機関で新たな印鑑の届出をする必要があります。
どの認印でも銀行口座を開設できるの?
民間銀行のほとんどが加盟している一般社団法人全国銀行協会では、 銀行の届出印として使えない印鑑を定めています。
届出印として使えない印鑑
- キャラクターもの等の印鑑
多数の人が同じ印鑑を持っていると、印鑑照合の意味がなくなってしまいますので、ご使用になれません。
※詳しくは各銀行にご確認ください。- ゴム印など変形しやすい素材の印鑑
ゴム印やイモ判などは劣化しやすく、変形してしまうと、もとの印鑑と異なってしまうため印鑑照合ができなくなってしまいますので、ご使用になれません。
※銀行によって取扱いが異なります。
※詳しくは各銀行にご確認ください。
(引用元:一般社団法人全国銀行協会|ハンコにはルールがあります!)
シャチハタは、ゴム印など変形しやすい素材の印鑑になるので、 銀行印として使うことができません。
認印に効力はあるの?
民事訴訟法228条4項では、次のとおり定めています。
私文書は、本人又はその代理人の署名又は押印があるときは、真正に成立したものと推定する。
(引用元:e-GOV法令検索|平成八年法律第百九号民事訴訟法)
民事訴訟法228条4項の規定を言い換えると、 ある人が自分の押印をした文書は、特に疑わしい事情がない限り、 裁判所はその文章を証拠に使ってよいという事になります。
また、民事訴訟法228条4項では、
押印する印鑑の種類(実印、銀行印、認印、三文判など)については言及していません。
ですので、詳しい理由は省きますが、どの印鑑を使っても、押印した文書の法的な効力は同じです。
ですので、認印にも効力がありますし、その効力は実印と一緒になります。
ちなみに、そうだとすると実印を使う意味がないように感じられるかもしれません。
しかし、実印を使う場合は、印鑑登録証明書が必要なので、
なりすましでの契約を防止するメリットがあります。
認印の作成方法や作成する時のポイント
認印の彫刻名
認印は姓(苗字、氏)のみで作る場合が多いです。
荷物の受け取りをする時のように、日常生活で使う認印を姓(苗字、氏)のみで作ると、
家族で共用することが出来て便利です。
また、女性の場合は、認印を名のみで作る場合が、男性よりも多いようです。
その理由は、名のみだと結婚・離婚をして姓(苗字、氏)が変わっても、
印鑑を変えずに済むからだと思われます。
認印の定番サイズや文字数
サイズ(mm) | |||
---|---|---|---|
男性 | |||
女性 | |||
行数 | 1行 | ||
最大文字数 (漢字・かな) |
2から3文字 | 3文字 | 3から4文字 |
最大文字数 (英字) |
5文字 | 6から7文字 | 7から8文字 |
認印に適した書体
認印は、回覧板や郵便物の受領印に使う場合がありますが、
その場合に使う印鑑は、名前が何と書かれているのかが、はっきりわかる方が良いです。
ですので、認印は、実印や銀行印とは違って、
可読性が高い書体の方が良いと言われます。
ですので、認印は、古印体、隷書体、楷書体、行書体などが適しています。
認印におすすめの素材
認印の彫刻方法
認印の彫刻方法は、3タイプに分かれます。
それらは、手彫り、手仕上げ、機械彫りの3つです。
また、印鑑作りの作業工程には、大きく分けると3つあります。
手彫りとは、簡単に表現すると、荒彫り、仕上げの工程を、彫刻機を使わないで手作業で行う彫刻方法です。
【手彫り彫刻の特徴】
- 機能性や強度がしっかりしている
- 唯一無二の印影になるので安全
- 印鑑の作成時間が長くなる
- 印鑑の価格が高くなる
手仕上げとは、簡単に表現すると、荒彫りの工程を彫刻機で行い、仕上げの工程は、人間が手作業で行う彫刻方法です。
【手仕上げ彫刻の特徴】
- 印鑑の作成時間が短くなる
- 印鑑の価格が安くなる
- 印面の強度が下がる場合がある
機械彫りとは、簡単に表現すると、荒彫りの工程と仕上げの工程を、彫刻機で行う彫刻方法です。
しかし、彫刻方法の定義によりますと、仕上げの工程を手作業で行っても、機械彫りとされる場合があります。
【機械彫り彫刻の特徴】
- 印鑑の作成時間がとても短くなる
- 印鑑の価格が安くなる
- 印面の強度が下がる場合がある
- 別の印鑑と全くの同型の印影になる場合がある
認印にアタリは必要?
アタリとは
アタリとは、印鑑の上下がわかるようにするため、印鑑の側面に付けられた印のことです。
アタリは、窪みになっていたり、突起物が付いている場合があります。
アタリがあると、上下を間違わずに押印できますし、
印影の文字が傾かないで押印できるメリットがあります。
また、アタリがあると、印面を見て上下を確認する手間が省けるので、
素早く押印できるメリットもあります。
しかし、アタリがあると、印鑑に違和感を感じたり、
印鑑のデザイン性が低下しているように見える場合があると思いますので、
その点がデメリットだと思います。
認印にアタリは必要?
実印・銀行印の印面の書体は、印相体(吉相体)のように、
可読性が低い場合が多いのですが、
そのような書体は印面を見ても上下がよくわからない場合が考えられます。
このような場合は、アタリがあると上下がはっきりわかるので、
アタリを付けると使いやすくなるメリットがあります。
しかし、認印の場合は読みやすい書体である古印体・楷書体で作る場合が多いので、
印面を見ればすぐに上下がわかります。
また、個人の認印は、会社の認印のように頻繁に使うものではないので、
個人の認印にアタリがなくて機能性がやや低下しても、それほど問題ではないと思います。
認印の購入方法
認印のネット購入と店舗購入の違い
認印を購入する方法は、大きく分けるとネット通販で購入する方法と、
実店舗で購入する方法があります。
ネット通販で購入する方法と、
実店舗で購入する方法の違いは、
以下のようになります。
【認印のネット購入と店舗購入の違い】
- 価格
- 印材を選べるのかどうか
- 印材の種類
- 注文できる時間帯
- アドバイスがあるのかどうか
- 出かける必要があるのかどうか
認印を実店舗で購入するよりも、ネット購入した方が価格が安くなる場合が多いです。
お店によってはネット購入だと、半額以下の価格になります。
また、牛角の印鑑のように、1つ1つの印材で模様が異なるものがあります。
しかし、ネット購入では、一つ一つの印材を見て、商品を選ぶことができません。
インターネット上には、印鑑を購入できるサイトがとてもたくさんあるので、 ネット購入では多くの種類の印材の中から、認印を選べる事になります。
また、ネット購入では、24時間好きな時間に注文できますが、 実店舗では営業時間が限られます。
また、実店舗で購入する場合は、店員さんのアドバイスを受けながら、購入する事が出来ます。
一方でネットで購入する場合は、店員さんのアドバイスを受けられないので、
わからない事があった場合には、自分で調べないといけません。
実店舗で購入する場合は、まず店舗まで出かける必要があるので、 時間や手間がかかりますが、 ネットで購入する場合は、店舗に出かける必要がありません。
認印の作成時間
認印の作成時間は、印材、彫刻方法、アタリの有無、
デザイン確認の有無、購入場所などによって変わります。
その中で、大きな影響を与えるものの1つは、彫刻方法です。
認印の彫刻方法は、手彫り、手仕上げ、機械彫りの3種類ありますが、
手彫りの場合は、作成に最も時間がかかり、その期間は数日から3週間ほどになります。
また、機械彫りの場合は最も時間がかからず、即日から数日になります。
しかし、三文判のように、出来合いの認印の場合は、作成時間はかかりません。
認印の即日受け取りは可能?
認印の購入場所は、ネットの場合と実店舗の場合がありますが、
実店舗で購入する場合は、最短で即日に認印を受け取ることができます。
また、三文判の場合は、雑貨店や100均などの実店舗で、すぐに購入が出来ます。
しかし、ネット購入の場合は、即日に作成されても配送にかかる時間があるので、
受け取るのは最短でも翌日になります。
認印のおすすめ通販サイト
本サイトでは、印鑑のおすすめ通販サイトを、
価格、配達サービス、品揃え、販売実績、保証内容、
印影プレビューサービス、選べる文字や書体、アタリ追加サービス、
旧漢字対応状況などによって、総合的に評価して、
ランキング形式で紹介しているページがあります。
そのページには、こちらから進むことができます。
認印の保管方法
認印を保管する場合は、印鑑ケースや印鑑用の袋に入れて保管します。
これらに入れることで、認印を落下などの衝撃、直射日光などから守ることが出来ます。
印鑑の素材は硬度が高いものが多いですが、
それでも強い衝撃を受けると、一部が破損する場合があります。
特に印面の強度は、あまり高くないです。
強度が高いチタンの印鑑でも、
硬い床に落下させた場合は、印面が変形する場合があります。
ですので、印鑑は落下した場合のような強い衝撃から守ることがとても重要です。
また、印鑑は素材によっては直射日光で変色したり、
乾燥して変形する場合がありますので、
素材によっては直射日光から守ることも重要です。
また、角系の印鑑は、虫に食われる場合があるので、
虫の侵入を防ぐために、角系の印鑑を保管する場合は、
印鑑用の袋ではなくて、印鑑ケースを使うのが適しています。
認印の押し方
認印の押し方の手順をまとめると、 下のようになります。
【認印の押し方の手順】
- 捺印マットを用意
- 印面の汚れなどを確認
- 印鑑を押す位置などを確認
- 印鑑を持つ
- 朱肉を付ける
- 印鑑を押す
- 印鑑を書類から離す
- 書類を乾かす
- 押印後の手入れ
印鑑を押印する時に、書類の下に敷くのが捺印マットです。
捺印マットを使うと、印鑑を綺麗に押印する事で出来ます。
また、捺印マットは、 ノートやメモ帳、雑誌、本などで代用できます。
次に、印面に朱肉が残っていれば、ティッシュや布などで、朱肉を取り除きます。
また、印面に欠けている部分がないかどうかを確認します。
次に、印鑑を押す位置を確認し、その位置にホコリなどのゴミがないかどうかを調べます。
次に、印鑑を持ちますがこの時に、力を入れて押せる持ち方にする事や、 書類に対して、真っ直ぐに押せる持ち方にする事が大事です。
次に、印鑑に朱肉を付けますが、 この時に朱肉に対して印鑑を強く押し付けずに、 軽めにポンポンと叩く程度にします。
そして、印鑑の印面を見て、印面の上下を確認してから、適度な強さで印鑑を押します。
印鑑にアタリがある場合は、アタリがある方向が上になりますので、それを頼りにしながら確認します。
印鑑を書類から離す時は、方向は真上で、スピードはゆっくりめに離します。
次に、書類を乾かしますが、
速乾性の朱肉の場合は、押印後にすぐに朱肉が乾くのに対して、
速乾性ではない朱肉の場合は、押印後しばらくは、書類を乾かす必要があります
印鑑を押印した後は、印面をティッシュなどで拭きとります。
ティッシュで印面を覆いながら、印鑑を回転させると、効率的に拭き取る事が出来ます。
認印の変更が必要な状況
結婚・離婚で姓が変わった場合
フルネームもしくは姓(苗字、氏)のみの彫刻名の場合で、
かつ結婚・離婚で姓(苗字、氏)が変わった場合は、
認印を変更するのが望ましいです。
印鑑は、本人であることを示すためにあるので、
氏名と印鑑の彫刻名が違うと、本人であることを示せないことから、
押印した書類の受理・申請を拒否される可能性が考えられます。
結婚・離婚で姓(苗字、氏)が変わったと伝えれば、
旧姓の認印が認められる場合が多いかもしれませんが、
そうとも限りません。
ちなみに、結婚・離婚で姓(苗字、氏)が変わっても、名は変わらないので、 名のみの認印だと、姓(苗字、氏)が変わっても、基本的に使うことができます。
認印が変形した・欠けた・割れた場合
木材の印鑑の場合は、朱肉の影響で数十年で劣化して印面が欠ける場合があります。
認印の印面が劣化して欠けていると、今後更に劣化が進行して、
新たに欠ける場合が考えられます。
このような印鑑は、将来的に印影が変わる可能性が高いので、
書類に押印した時の印影と、その後の印影が変わり、
同一の印鑑だとみなされない可能性があります。
また、認印が地面などに落下して、
印面が破損すると、印面が欠けやすくなる可能性が考えられます。
ですので、認印が変形した・欠けた・割れた場合は、 認印を変更するのが望ましいです。
認印を紛失した場合・盗まれた場合
認印を紛失した場合・盗まれた場合は、 別の認印を用意する必要があります。
また、認印を紛失した場合・盗まれた場合は、 警察に紛失届け・盗難届を提出すると、 見つかる可能性が高まると思います。
認印の捨て方
認印を捨てる場合は、
別の認印を用意する必要があります。
別の認印が用意できたら、認印の処分が可能ですが、 処分方法は、大きく分けると3つあります。
【認印の処分方法】
- 自分で供養して処分する
- 自分で供養しないで処分する
- はんこ屋さんで処分してもらう
印鑑のように、大切に扱っているものは、人間の気が宿ると言われています。
ですので、印鑑を処分する時は、印鑑に宿った気を抜くために、供養をする場合があります。
日本の印鑑業界では、印鑑を処分する時は、印鑑を供養してから処分する場合が多いようです。
また、自分で供養しないで処分する場合は、
一般ごみとして捨てることができます。
また、ゴミとして捨てられた認印が、
誰かの手に渡っても悪用される危険性はほとんどありません。
また、認印は、はんこ屋さんで処分してもらうことができます。
はんこ屋さんによっては、印鑑を無料で処分してくれます。
ですので、認印を処分したい場合は、近くのはんこ屋さんをネットで調べてみると良いと思います。
はんこ屋さんが印鑑を処分する場合は、神社やお寺が、印鑑を供養をしてから焼却するそうです。