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法人認印の意味、彫刻内容、書体、サイズ、保管方法など総合的に解説
こちらのページでは、法人で使う認印の意味や、法人認印を必要とする場面、 また法人認印の刻印内容・書体・形状など、法人認印について総合的に解説しています。
法人認印の基礎知識
法人認印の意味
法人認印とは、法務局に印鑑登録をしていない印鑑の事で、
書留や荷物の受け取りや社内文書の押印をする時など、主に簡易的な業務で使用します。
認印の読み方は、「みとめいん」「にんいん」です。
一般的に法人認印の印面は、形が円形で、
法人名と役職者名などが入ります。
法人認印には役職者名が入っているので、法人認印を使うと、
押印した人間が誰なのかを明確にできますし、
契約相手などに対する責任の所在を明らかにできます。
また、法人認印は業務において使用頻度が高いので、代表者印とは別に作っておくと便利です。
法人認印の必要性
法人認印は、書留や荷物の受け取りをする時や社内文書の押印をする時など、主に簡易的な業務で使用しますが、
他には代表者印を使わないで重要書類に押印する時にも使います。
また、法人認印には一般的に役職者名が入っているので、
押印した人間が誰なのかを明確にしたい時にも使います。
法人認印を使う代表的な場面(用途)
- 書留や荷物の受け取りをする時
- 社内の稟議書に押印する時
- 伝票関係の書類に押印する時
- 社内の決裁で役職印の押印が必要な時
- 社外での契約書に押印する時
- 印鑑証明書のいらない軽微な契約をする時
法人認印の相場
法人認印のサイズ(直径)は、16.5mm、18.0mmが多いのですが、 そのサイズでの相場を、印鑑の素材別でまとめました。
サイズ16.5mmの印鑑 | |
---|---|
印鑑の素材 | 料金相場 |
木材系 | 6,000円 |
角・牙系 | 13,000円 |
チタン系 | 17,000円 |
サイズ18.0mmの印鑑 | |
---|---|
印鑑の素材 | 料金相場 |
木材系 | 7,000円 |
角・牙系 | 14,000円 |
チタン系 | 19,000円 |
法人認印と代表者印の違い
- 用途の違い
- 登録の必要性の違い
- 印面サイズの違い
まず、用途の違いについてですが、 法人認印は書留や荷物の受け取りや社内文書の押印など、主に簡易的な業務で使われますが、 代表者印は社外での契約をする時、不動産の売買をする時のように、 重要な場面で使います。
登録の必要性の違いについてですが、 法人認印は登録をする必要はありませんが、 代表者印は、基本的に法務局で印鑑登録をする必要があるります 。
また、印面サイズの違いについてですが、
法人認印は代表者印よりも小さめになる傾向があります。
その理由としては、法人認印と代表者印のサイズを変えることで、
法人認印と代表者印の区別がしやすくなるメリットがあるからだと言われます。
法人認印と法人銀行印の違い
- 用途の違い
- 登録の必要性の違い
- 刻印内容の違い
- 印面サイズの違い
まず、用途の違いについてですが、 法人認印は書留や荷物の受け取りや社内文書の押印など、主に簡易的な業務で使われますが、 法人銀行印は金融機関での取引(口座開設時や、 銀行窓口での取引をする時など)で使います 。
登録の必要性の違いについてですが、 法人認印は登録をする必要はありませんが、 法人銀行印は金融機関で登録をする必要があります 。
また、刻印内容の違いについてですが、
法人認印の印影は、基本的に二重の円になっていて、
印影の外側に会社名が入り、印影の内側には、代表取締役印や代表者印などの役職名が入ります。
一方で、法人銀行印の印影も、基本的に二重の円になっていますが、
印影の外側に会社名が入り、印影の内側には、「銀行之印(銀行印)」の文字列が入ります。
ですので、法人認印と法人銀行印では、
印影の内側の刻印(法人認印は役職名など、法人銀行印は「銀行之印」などで刻印)に違いがあります。
また、印面サイズの違いについてですが、
法人認印は法人銀行印よりも小さめになる傾向があります。
個人の印鑑でも、認印は銀行印よりも小さめになる傾向がありますが、
その理由としては、法人認印と法人銀行印のサイズを変えることで、
法人認印と法人銀行印の区別がしやすくなるメリットがあるからだと言われます。
法人認印と角印の違い
- 用途の違い
- 刻印内容の違い
- 印面の形の違い
- 印面サイズの違い
まず、用途の違いについてですが、 法人認印は書留や荷物の受け取りや社内文書の押印など、主に簡易的な業務で使われ、 他にも代表者印を使わないで重要書類に押印する時にも使いますが、 角印は取引先に渡す領収書、見積書、請求書、納品書などの書類に押印する場合のように、 比較的日常的に使用します 。
また、刻印内容の違いについてですが、
法人認印の印影は、基本的に二重の円になっていて、
印影の外側に法人名が入り、印影の内側には、代表取締役印や代表者印などの役職名が入りますが、
角印の印影は、法人名のみが入ります。
また、印面の形の違いについてですが、 法人認印の印面の形は、円になりますが、 角印の印面の形は、四角になります。
また、印面サイズの違いについてですが、
法人認印は角印よりも小さめになる傾向があります。
法人認印の印面のサイズ(直径)は、16.5mm、18.0mmになる場合が多いのですが、
角印の印面のサイズ(一辺の長さ)は、18.0mm、21.0mmになる場合が多いです。
また、法人認印の印面の形は円で、角印の印面の形は四角なので、
法人認印と角印のサイズ(法人認印は直径、角印は一辺の長さ)が同じでも、
印面の面積は角印の方が大きくなります。
シャチハタとは
シャチハタとは、インクを内蔵しているスタンプ式の印鑑の事です。
シャチハタは、「ネーム印」「浸透印」とも呼ばれが、
認印の一種です。
ですので、法人認印としてシャチハタを使うことが可能です。
シャチハタは、インクを内蔵しているので、
朱肉を使わずに、また連続して押印することができます。
また、シャチハタの印面はゴムになっているので、
押印する時に、なつ印マットがいりません。
しかし、シャチハタは公的な書類などで使用できない場合があったり、 他の印鑑と比べて劣化しやすかったり、 インクがなくなった時に補充が必要なので、 これらがデメリットです。
また、役所で公的な手続きをする時は、シャチハタが使えない場合があります。
その理由は、シャチハタの印面はゴムになっているので、印影が変形する場合があるからです。
シャチハタは、公的な手続きをする場合には不向きです。
法人認印は代表者印・法人銀行印と併用ができるの?
法人認印は、代表者印・法人銀行印と併用することが、可能ではあります。
法人認印を代表者印・法人銀行印と併用すれば、1本の印鑑で済むので経済的ですし、
新たに印鑑を購入する手間がかかりません。
しかし、法人認印を代表者印・法人銀行印と併用するのは、
望ましくありません。
その理由は、法人認印を代表者印・法人銀行印と併用する場合に、 3つのデメリットがあるからです。
- 偽造されるリスクが高まる
- 紛失・盗難のリスクが高まる
- 印面が破損するリスクが高まる
法人認印を代表者印・法人銀行印と併用して使っていると、
印鑑の印影が、外部に多く晒される事になります。
そうなると、印影を元にして印鑑が偽造された時に、
代表者印や法人銀行印のように、重要な印鑑が偽造される事になるので、
悪用された場合のリスクが高くなるという事になります。
法人認印を代表者印・法人銀行印と併用して使っていると、
印鑑を外部に持ち出すケースが増えますが、
そうなると紛失したり盗難に遭うリスクが高くなります。
紛失したり盗難に遭うと、再度印鑑登録をしないといけなくなりますし、
金融機関で新たな印鑑の届出を行わないといけなくなるので、
かなり手間がかかります。
また、法人認印を代表者印・法人銀行印と併用して使っていると、
1つの印鑑を使用する回数が増えるので、
印鑑の印面が破損するリスクが高まります。
印鑑の印面が破損すると、その印鑑は使用できなくなり、
再度印鑑登録が必要になったり、金融機関で新たな印鑑の届出をする必要があります。
法人認印と個人の認印の違い
- 用途の違い
- 刻印内容の違い
- 形状の違い
- 印面サイズの違い
まず、用途の違いについてですが、 法人認印は書留や荷物の受け取りや社内文書の押印など、 主に簡易的な業務で使われますが、 個人の認印は荷物の受け取りをする時や市区町村の役所で公的な手続きをする時など、 日常生活やちょっとした承認作業で使います。
また、刻印内容の違いについてですが、 法人認印の印影は、基本的に二重の円になっていて、 印影の外側に法人名が入り、印影の内側には、代表取締役印や代表者印などの役職名が入りますが、 個人の認印の印影は、個人の姓(苗字、氏)のみが入る事が多いです。
また、形状の違いについてですが、 法人認印は、天丸タイプの形状になる場合が多いのですが、 個人の認印は、基本的に寸胴タイプになります。
印面サイズの違いについてですが、
法人認印のサイズ(直径)は、16.5mm、18.0mmになる場合が多いのに対して、
個人の認印のサイズは、12.0mm、13.5mmになる場合が多いです。
ですので、法人認印のサイズは個人の認印のサイズよりも、ほぼ大きくなります。
法人認印に効力はあるの?
民事訴訟法228条4項では、次のとおり定めています。
私文書は、本人又はその代理人の署名又は押印があるときは、真正に成立したものと推定する。
(引用元:e-GOV法令検索|平成八年法律第百九号民事訴訟法)
民事訴訟法228条4項の規定を言い換えると、 ある人が自分の押印をした文書(会社の場合は、ある会社が自社の押印をした文書)は、 特に疑わしい事情がない限り、 裁判所はその文章を証拠に使ってよいという事になります。
また、民事訴訟法228条4項では、
押印する印鑑の種類(代表者印、法人銀行印、法人認印、角印など)については言及していません。
ですので、詳しい理由は省きますが、どの印鑑を使っても、押印した文書の法的な効力は同じです。
ですので、法人認印にも効力がありますし、その効力は代表者印と一緒になります。
ちなみに、そうだとすると代表者印を使う意味がないように感じられるかもしれません。
しかし、代表者印を使う場合は、印鑑証明書が必要なので、
なりすましでの契約を防止するメリットがあります。
法人認印の作成方法や作成する時のポイント
法人認印の刻印内容
法人認印の印影は多くの場合、二重の円になっていて、 印影の外側に法人名が入り、印影の内側には、代表取締役印・代表者印などの役職名が入ります。
開始点(中黒)とは
開始点(中黒)は、刻印名の開始位置を示す点のことになります。
中黒は、「なかぐろ」と読みます。
開始点(中黒)は通常、団体名・組織名の開始位置として、印影の上部に付けます。
また、代表者印の目印として、開始点(中黒)を付けるという考えもあります。
回文とは
回文とは、印影の外側(上の図の黄色い部分)に刻印された文字の事です。
回文には、会社名・屋号・店名などの団体名・組織名などが入ります。
また、登記する時の商号とは異なる刻印内容でも、印鑑登録は可能です。
例えば、正式名称が「株式会社てるてる坊主」の場合に、
刻印名を「てるてるぼうず株式会社」とすることもできます。
中文とは
中文とは、印影の内側(上の図の水色の部分)に刻印された文字の事です。
中文には、代表取締役印・代表者印などの役職名が入ります。
役職名には、代表取締役印、代表取締役之印、代表者印、代表社員、
代表社員之印、代表職務執行者之印、業務執行社員之印、
理事長印、理事之印、代表理事之印、代表理事、
代表組合員之印、代表組合員印、組合之印、
会長之印、所長之印、支社長印、支店長印、事業部長之印、専務取締役印、店長之印、
本部長印、常務取締役印、事業部長之印などがあります。
回分・中文の一覧
回分(団体名・組織名) | 中文(役職名)の例 |
---|---|
株式会社 | 代表取締役印/代表取締役之印 |
合同会社(LLC) | 代表者印/代表社員/代表社員之印/代表職務執行者之印/業務執行社員之印 |
合資会社 | 代表者印/代表之印 |
合名会社 | 代表者印/代表之印 |
社団法人 | 理事之印/代表理事之印/代表理事 |
財団法人 | 理事之印/代表理事之印/代表理事 |
医療法人 | 理事長印/理事之印/代表理事之印/代表理事 |
社会福祉法人 | 理事之印/代表理事之印 |
NPO法人 (特定非営利活動法人) | 理事長印/理事之印/代表理事之印/代表理事 |
学校法人 | 理事長印/理事之印/代表理事之印/代表理事 |
宗教法人 | 代表役員/代表役員之印 |
協同組合 | 代表組合員之印/代表組合員印/組合之印/代表者印 |
管理組合 | 代表組合員之印/代表組合員印/組合之印/代表者印 |
互助会 | 理事之印/代表理事之印 |
回文なしの法人認印
法人認印を、回文なしで作ることも可能です。
回文なしの法人認印の刻印の方向は、通常は縦になりますし、
行数は通常は2行以上になります。
また、回文なしの法人認印の刻印内容は、
代表取締役印・代表者印などの役職名にしてもよいですし、
会社名・屋号・店名などの団体名・組織名にしてもよいです。
刻印できる文字
法人認印に刻印できる文字は、漢字以外にも、 ひらがな、カタカナ、英大文字、英小文字にすることも可能です。
法人認印の定番サイズ
サイズ(mm) | |||
---|---|---|---|
おすすめ度 |
法人認印の定番サイズは、16.5mm、18.0mmとなっています。
刻印する文字が多い場合は、18.0mm以上のサイズで作ると、
文字が潰れるのを防ぐことが可能です。
ちなみに、法人認印と代表者印と法人銀行印と角印の大きさを比較すると、
一般的に下のようになります。
法人認印に適した書体
法人認印でよく使われる書体は、 篆書体(てんしょたい)と印相体(いんそうたい)と古印体(こいんたい)です。
代表者印や法人銀行印は、
重要な場面で使う場合があるので、
偽造されにくい書体を選んだ方が良いのですが、
偽造されにくい書体には、篆書体、印相体(吉相体)があります。
一方で、法人認印の場合は、
セキュリティーのことの他に、
文字のわかりやすさも重視されたりするので、
比較的可読性の高い古印体も適しています。
更に可読性の高い書体を選びたい場合は、
隷書体、楷書体、行書体などもあります。
法人認印によく使われる素材
印鑑の素材は、大きく分けると、木材系、角牙系、チタン系、天然石貴石系がありますが、 法人認印によく使われる素材は、木材系、角系、チタン系です。
木材系の印鑑の特徴
木材系の印鑑の素材は、天然素材系と樹脂系がありますが、
それぞれ多くの種類がある事が特徴の1つです。
天然素材系で人気があるのは、薩摩本柘です。
また、樹脂系の素材は、間伐材や木材の端材を使っているので、
エコロジーな点がメリットです。
角系の印鑑の特徴
角系の印鑑の素材には、オランダ水牛と黒水牛があります。
これらの素材は、耐久性が高く、価格がそれほど高くないので、
人気の素材です。
チタン系の印鑑の特徴
チタンは、航空機に使われている事もあり、
チタン系の印鑑の素材は、軽量で頑丈な点が特徴です。
しかし、チタン系の印鑑の価格は、比較的高めです。
法人認印の形状
法人認印の形状は、天丸タイプと寸胴タイプがあるので、 それらのタイプの特徴について解説したいと思います。
天丸タイプの特徴
天丸タイプは、法人認印の定番の形です。
天丸タイプの印鑑は、木材系・角系の素材の場合に、
印面を保護する為のサヤ(キャップ)が付いています。
また、天丸タイプの印鑑は、基本的にアタリ(印面の上部を示す印)が付いています。
また、天丸タイプの印鑑の形状は、頂部が丸くなっていて、
中心部分がくびれているので、持ちやすくて押印しやすいですし、風格・重厚感があります。
天丸タイプの印鑑は、寸胴タイプの印鑑よりも、価格がやや高くなります。
寸胴タイプの特徴
寸胴タイプの印鑑は、個人の印鑑でよく使われていますが、
法人認印でも使われる場合があります。
寸胴タイプの印鑑は、基本的にアタリ(印面の上部を示す印)が付いていませんが、
希望するとアタリを付けてもらえます。
また、寸胴タイプの印鑑の形状は、円柱型です。
また、寸胴タイプの印鑑は、サヤ(キャップ)が無いことや、
加工のしやすい形状だったり、基本的にアタリが付いていないことから、
寸胴タイプの印鑑の価格は、天丸タイプに比べて安くなります。
法人認印の彫刻方法
法人認印の彫刻方法は、3タイプに分かれます。
それらは、手彫り、手仕上げ、機械彫りの3つです。
また、印鑑作りの作業工程には、大きく分けると3つあります。
手彫りとは、簡単に表現すると、荒彫り、仕上げの工程を、彫刻機を使わないで手作業で行う彫刻方法です。
【手彫り彫刻の特徴】
- 機能性や強度がしっかりしている
- 唯一無二の印影になるので安全
- 印鑑の作成時間が長くなる
- 印鑑の価格が高くなる
手仕上げとは、簡単に表現すると、荒彫りの工程を彫刻機で行い、仕上げの工程は、人間が手作業で行う彫刻方法です。
【手仕上げ彫刻の特徴】
- 印鑑の作成時間が短くなる
- 印鑑の価格が安くなる
- 印面の強度が下がる場合がある
機械彫りとは、簡単に表現すると、荒彫りの工程と仕上げの工程を、彫刻機で行う彫刻方法です。
しかし、彫刻方法の定義によりますと、仕上げの工程を手作業で行っても、機械彫りとされる場合があります。
【機械彫り彫刻の特徴】
- 印鑑の作成時間がとても短くなる
- 印鑑の価格が安くなる
- 印面の強度が下がる場合がある
法人認印のアタリとは
アタリとは
アタリとは、印鑑の上下がわかるようにするために、印鑑の側面に付けられた印のことです。
アタリは、窪みになっていたり、突起物が付いている場合があります。
アタリがあると、上下を間違わずに押印できますし、
印影の文字が傾かないで押印できるメリットがあります。
また、アタリがあると、印面を見て上下を確認する手間が省けるので、
素早く押印できるメリットもあります。
しかし、アタリがあると、印鑑に違和感を感じたり、
印鑑のデザイン性が低下しているように見える場合があると思いますので、
その点がデメリットだと思います。
法人認印にアタリは必要?
法人認印の定番の形である天丸タイプでは、
基本的に最初からアタリが付いていますが、
寸胴タイプでは、基本的にアタリが付いていません。
しかし、希望するとアタリを付けてもらえますが、
法人認印は、頻繁に使う場合があるので、
アタリがあると、とても便利だと思います。
また、法人認印の印面の書体が、印相体(吉相体)のように、
可読性が低い場合は、印面を見ても上下がよくわからない場合が考えられます。
ですので、印面の書体の可読性が低い場合も、
アタリがあると便利だと思います。
法人認印の購入方法
法人認印のネット購入と店舗購入の違い
法人認印を購入する方法は、大きく分けるとネット通販で購入する方法と、
実店舗で購入する方法があります。
ネット通販で購入する方法と、
実店舗で購入する方法の違いは、
以下のようになります。
【法人認印のネット購入と店舗購入の違い】
- 価格
- 印材を選べるのかどうか
- 印材の種類
- 注文できる時間帯
- アドバイスがあるのかどうか
- 出かける必要があるのかどうか
法人認印を実店舗で購入するよりも、ネット購入した方が価格が安くなる場合が多いです。
お店によってはネット購入だと、半額以下の価格になります。
また、牛角の印鑑のように、1つ1つの印材で模様が異なるものがあります。
しかし、ネット購入では、一つ一つの印材を見て、商品を選ぶことができません。
インターネット上には、印鑑を購入できるサイトがとてもたくさんあるので、 ネット購入では多くの種類の印材の中から、法人認印を選べる事になります。
また、ネット購入では、24時間好きな時間に注文できますが、 実店舗では営業時間が限られます。
また、実店舗で購入する場合は、店員さんのアドバイスを受けながら、購入する事が出来ます。
一方でネットで購入する場合は、店員さんのアドバイスを受けられないので、
わからない事があった場合には、自分で調べないといけません。
実店舗で購入する場合は、まず店舗まで出かける必要があるので、 時間や手間がかかりますが、 ネットで購入する場合は、店舗に出かける必要がありません。
法人認印の作成時間
法人認印の作成時間は、印材、彫刻方法、アタリの有無、
デザイン確認の有無、購入場所などによって変わります。
その中で、大きな影響を与えるものの1つは、彫刻方法です。
法人認印の彫刻方法は、手彫り、手仕上げ、機械彫りの3種類ありますが、
手彫りの場合は、作成に最も時間がかかり、その期間は数日から3週間ほどになります。
また、機械彫りの場合は最も時間がかからず、即日から数日になります。
法人認印の即日受け取りは可能?
法人認印の購入場所は、ネットの場合と実店舗の場合がありますが、
実店舗で購入する場合は、最短で即日に法人認印を受け取ることができます。
しかし、ネット購入の場合は、即日に作成されても配送にかかる時間があるので、
受け取るのは最短でも翌日になります。
法人認印のおすすめ通販サイト
本サイトでは、印鑑のおすすめ通販サイトを、
価格、配達サービス、品揃え、販売実績、保証内容、
印影プレビューサービス、選べる文字や書体、アタリ追加サービス、
旧漢字対応状況などによって、総合的に評価して、
ランキング形式で紹介しているページがあります。
そのページには、こちらから進むことができます。
法人認印の保管方法
法人認印を保管する場合は、印鑑ケースや印鑑用の袋に入れて保管します。
これらに入れることで、法人認印を落下などの衝撃、直射日光などから守ることが出来ます。
印鑑の素材は硬度が高いものが多いですが、
それでも強い衝撃を受けると、一部が破損する場合があります。
特に印面の強度は、あまり高くないです。
強度が高いチタンの印鑑でも、
硬い床に落下させた場合は、印面が変形する場合があります。
ですので、印鑑は落下した場合のような強い衝撃から守ることがとても重要です。
また、印鑑は素材によっては直射日光で変色したり、
乾燥して変形する場合がありますので、
素材によっては直射日光から守ることも重要です。
また、角系の印鑑は、虫に食われる場合があるので、
虫の侵入を防ぐために、角系の印鑑を保管する場合は、
印鑑用の袋ではなくて、印鑑ケースを使うのが適しています。
法人認印の押し方
法人認印の押し方の手順をまとめると、 下のようになります。
【法人認印の押し方の手順】
- 捺印マットを用意
- 印面の汚れなどを確認
- 印鑑を押す位置などを確認
- 印鑑を持つ
- 朱肉を付ける
- 印鑑を押す
- 印鑑を書類から離す
- 書類を乾かす
- 押印後の手入れ
印鑑を押印する時に、書類の下に敷くのが捺印マットです。
捺印マットを使うと、印鑑を綺麗に押印する事で出来ます。
また、捺印マットは、 ノートやメモ帳、雑誌、本などで代用できます。
次に、印面に朱肉が残っていれば、ティッシュや布などで、朱肉を取り除きます。
また、印面に欠けている部分がないかどうかを確認します。
次に、印鑑を押す位置を確認し、その位置にホコリなどのゴミがないかどうかを調べます。
次に、印鑑を持ちますがこの時に、力を入れて押せる持ち方にする事や、 書類に対して、真っ直ぐに押せる持ち方にする事が大事です。
次に、印鑑に朱肉を付けますが、 この時に朱肉に対して印鑑を強く押し付けずに、 軽めにポンポンと叩く程度にします。
そして、印鑑の印面を見て、印面の上下を確認してから、適度な強さで印鑑を押します。
印鑑にアタリがある場合は、アタリがある方向が上になりますので、それを頼りにしながら確認します。
印鑑を書類から離す時は、方向は真上で、スピードはゆっくりめに離します。
次に、書類を乾かしますが、
速乾性の朱肉の場合は、押印後にすぐに朱肉が乾くのに対して、
速乾性ではない朱肉の場合は、押印後しばらくは、書類を乾かす必要があります
印鑑を押印した後は、印面をティッシュなどで拭きとります。
ティッシュで印面を覆いながら、印鑑を回転させると、効率的に拭き取る事が出来ます。
法人認印の変更が必要な状況
法人名が変わったら法人認印を変えないといけないの?
法人認印の刻印内容に、商号・屋号などの法人名が含まれている場合で、
法人名が変わった場合は、
基本的に法人認印を変える必要があります。
押印という行為は本来、
誰が同意したのかを示す事が目的の1つになっているので、
実際の法人名と印鑑の法人名が違えば、
押印している意味が薄れてしまいます。
法人認印が変形した・欠けた・割れた場合
木材の印鑑の場合は、朱肉の影響で数十年で劣化して印面が欠ける場合があります。
法人認印の印面が劣化して欠けていると、今後更に劣化が進行して、
新たに欠ける場合が考えられます。
このような印鑑は、将来的に印影が変わる可能性が高いので、
書類に押印した時の印影と、その後の印影が変わり、
同一の印鑑だとみなされない可能性があります。
また、法人認印が地面などに落下して、
印面が破損すると、印面が欠けやすくなる可能性が考えられます。
ですので、法人認印が変形した・欠けた・割れた場合は、 法人認印を変更するのが望ましいです。
法人認印を紛失した場合・盗まれた場合
法人認印を紛失した場合・盗まれた場合は、 別の法人認印を用意する必要があります。
また、法人認印を紛失した場合・盗まれた場合は、 警察に紛失届け・盗難届を提出すると、 見つかる可能性が高まると思います。
法人認印の捨て方
法人認印を捨てる場合は、
まず別の法人認印を用意する必要があります。
別の法人認印が用意できたら、法人認印の処分が可能ですが、 処分方法は、大きく分けると3つあります。
【法人認印の処分方法】
- 自分で供養して処分する
- 自分で供養しないで処分する
- はんこ屋さんで処分してもらう
印鑑のように、大切に扱っているものは、人間の気が宿ると言われています。
ですので、印鑑を処分する時は、印鑑に宿った気を抜くために、供養をする場合があります。
日本の印鑑業界では、印鑑を処分する時は、印鑑を供養してから処分する場合が多いようです。
また、自分で供養しないで処分する場合は、
一般ごみとして捨てることができます。
また、ゴミとして捨てられた法人認印が、
誰かの手に渡っても悪用される危険性はほとんどありません。
また、法人認印は、はんこ屋さんで処分してもらうことができます。
はんこ屋さんによっては、印鑑を無料で処分してくれます。
ですので、法人認印を処分したい場合は、近くのはんこ屋さんをネットで調べてみると良いと思います。
はんこ屋さんが印鑑を処分する場合は、神社やお寺が、印鑑を供養をしてから焼却するそうです。